obi.jpg


全国大会in阿蘇・くまもとは5月21日(金)、22日(土)の二日間、崇城大学市民ホールで開催されました。


緑豊かな熊本城を仰ぎ見ながら、歴史と未来を見据える充実した時間を過ごすことができました。

tamaidaihyou.jpg


まずは深い感動を与えて下さった姜尚中氏の基調講演の内容を紹介させて頂きます。

title_01.jpg

kansanjyun.jpg
  姜 尚中 氏


民主主義は今日まで来るのに多くの時間を要した。しかし、実際に起きていることは、容赦なく時間を突破する。
ある日突然、パンデミックが、リーマンショックが、そしてギリシャショックというように危機が度々襲ってくる。
マネーがマネーを生み出す虚の経済が実体経済を直撃する時代。
自分の力ではどうしようもない力がめぐりめぐって襲ってくる時代。
このような不確実性の時代に生きるには、強い先見力を持っていなければならない。
先を見通すことは難しいかもしれないが、過去30年間に何が起こったかを知ることは
できる。

やがてポスト金融の時代がやってくる。銀行は経済の血液としての銀行になるだろう。
額に汗して働くことが、長期的にトレンドになっていく。
日創研経営研究会の「一つの理念、二つの目的、三つの誓い」の方向へ向かっていかなければならないし、そうしなければ世界は破たんする。
だから自信を持ってほしい。


「保守」とは、未来へ向けて変わることである。今回の大会テーマ「原点回帰」とは
現場へ帰ることではないか。しなやかに、現場の中から変わって行く。しなやかで、
したたかな知恵は保守の中から出てくる。それは、決して昔へのノスタルジーではなく、未来へ向けて変わることを意味している。

kouen1.jpg


「リーダーは半歩先を歩け!」という言葉は、金大中氏の言葉である。
彼は、獄中でトフラーを読み、来るべき情報化社会を予感した。リーダーは大きなトレンドを読み、歴史と勝負する。「半歩」とは、決断のための「半歩先」なのである。

リーダーは三度考えて結論を出す。一人でじっくり考えて、三度同じ結論なら決断する。そして、決断したら振り返らない。それが決断である。
次に実行力であるが、そこでは最も信頼できるサポーターが必要となる。周りにイエスマンだけを置いてはならない。仕事は任せるが、方向性は自分で決める。
崇高な理念だけではいけない。マネジメントできる人がそばにいること。
そして、仕事に意味を与えること。そこで働くことの意味付けをすることができない人はリーダーにはなれない。リーダーは自らの価値を磨く必要がある。

kouen2.jpg


日本は東アジアの内需拡大の動きを取り入れていく必要がある。
4万㌦のGNPで1億2000万人の人口からすると、日本はニーズに対応した商品を作っていないといえる。サムスンは法人を現地化させて、現地のニーズを取ってきた。日本の技術は天下一である。海外に打って出ると同時に、優秀な留学生を使ってほしい。日本での止まり木が必要である。


アジアのダイナミズムを取り入れ、日本が蓄えてきたクラフトマンシップを活用する。今の地場のクラフトマンシップは、優れた素材はあるがブランドがない。日本の伝統的な食の文化も世界には魅力がある。例えば、焼酎をアート化してアジアテイストに合わせれば伸びると思う。ブランドと呼ばれるものも、もともとは地場産業から出発したのである。クラフトマンシップとアートの力を融合させればブランドはできる。


次は、宇宙飛行士の秋山 智寛 氏の講演の内容をご紹介します。

title_02.jpg


akiyama.jpg
  秋山 智寛 氏


「地球は青かった」というガガーリンの有名な言葉がありますが、秋山氏の宇宙船は
地球上空400Kの軌道をまわり、実はその高度では宇宙から地球を見た時には、丸い地球全体を見ることはできず、地球の球形のほぼ四分の一が見える程度なのだそうです。
しかし、秋山氏の見たその地球はまさにガガーリンの言うとおり、薄い大気に包まれた青く美しい地球で、地球そのものが生命体に感じられたということでした。
私たちは地球を外から実際に見ることはできませんが、その地球に暮らしている生き物であることに変わりはありません。
地球が一個の生命体と考えるなら、草も木も、ミミズもカエルも、鳥も蝉も、みんな地球という生命体を支える生き物ですし、そういう生命が有機的に連なって地球という生き物を形作っていると考えることができます。


絶滅危惧種を何故必死になって守ろうとするのか、もっとわかりやすく言えば、佐渡でトキが何羽観察されたということが何故ニュースや新聞で取り上げられるのか、その答えをこの秋山さんの言葉に見つけることができたように思います。
地球で生きているのは人間だけではないし、人間は食物連鎖の頂点にいて、まさに全ての生き物に支えられて存在しているのだということを思い知ることです。自分勝手にゴミを捨て、空気を汚し、水を汚すことは、地球という生命体を傷つけること、そこで暮らす自分たちの命を脅かすことにつながるのだということ。だからせめて恩恵を与えてくれている近くの川を本気で掃除することくらい当たり前ではないかと思います。


panel.jpg


二日目には、田舞本部会長を中心に全国の経営研究会で「共に学び、共に栄える」ための会員さんを4,000名に拡大していこうというパネルディスカッションが開催されました。


パネラーからは、経営研究会発足当時のエピソードや、なかなか3,000名を超えられなかった苦しい時期、そして着実に4,000名に向けて一緒に学んで実践していこうと熱い話もありました!


最後に本年度の主管であった熊本経営研究会と副主管の経営研究会が壇上に上がられ、挨拶をされました。
宮崎県の口蹄疫の渦中の全国大会であるだけに、主管の熊本経営研究会のご苦労と、
それをものともしない準備万端の取り組みに心から感謝申し上げたいと思います。

syukan.jpg


来年の2011年の全国大会は、名古屋で開催されます。
名古屋では、さらに新しい学び、そして全国で実践している学びの友と再会できる事が今から楽しみです。

zenin.jpg

他の活動レポートを見る