4月度例会では、日本から世界進出を果たしたSTグループ代表の佐藤輝明社長にご講演頂いた。
佐藤社長は八尾が本社の「㈱三輝ブラスト」を苦境の折、先代社長より引継ぎ、今期タイに新工場を建てるまでの
グローバル企業に育てられた方です。


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もともと、バリ取りというダイキャスト製品の後工程を行う会社でしたが、マグネシウム合金という特殊な金属の加工を
手がけてから、業績は飛躍的に伸びました。これはソニーのバイオというノートPCに使用されました。
その後、取引先企業の動向を察知し、いち早く中国への進出を模索され、実行に移されました。中国進出は、
当初上手くは行きませんでしたが、佐藤社長の戦略や八尾の本社で勤務していた林さんを総経理に配置、また人の
縁などにより急成長を成し遂げ、リーマンショックで苦しんだ時期、日本の本社を助けるまでに至りました。

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また、そのリーマンショックという強烈な逆風も、佐藤社長は成長の糧へと活用されました。
規模が数倍以上あり重要な取引先である㈱TOSEIが民事再生を行い、紆余曲折を経て、㈱三輝ブラストが
その支援者として選ばれました。
この結果、ダイキャスト製品を製造する㈱TOSEIと後処理を行う㈱三輝ブラスト(あわせてSTグループ)による、垂直統合型
ビジネスが誕生しました。

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そして、その垂直統合によるメリットを活かし、現在、中国以上に製造業の進出が激しいタイに新工場を稼動させるに
至りました。(5月操業開始)
また、タイへの進出に際して、資金面では中小企業ではあまり例の無いエクイティファイナンスという手法を利用されました。
これは上場を目標とする企業に対してベンチャーキャピタル(VC)が株式を購入するという形で投資を行い、数年後の上場時に
市場で売却しキャピタルゲインを得るという投資法です。

これらは一般の中小企業ではあまり経験しないことが多く、佐藤社長に会場から多くの質問が飛び交った。
日本の製造業はどうなるのか?どうすればもうかるのか?中国人の教育はどのようにしているのか?などなど。
佐藤社長は熱心にまた真摯に、かつざっくばらんに回答をされ、会場は熱気に包まれていました。
今回の講演をお聞きして、海外への進出、民事再生企業の支援など、様々な困難なチャレンジをされていますが、「自分達の
やっていることが、必ず社会の役に立っていると信じている」とおっしゃった一言に、佐藤社長の経営者としての熱い情熱と
信念を感じました。
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最後に、高雄委員の締め括りの通り、「タイムマシンに乗り、ロマン飛行経営をおこなっている」ように思われた。
きっと、タイでの上場、香港での上場も当たり前のように突き進んでいくように感じられる力強い講演であった。
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